Netbook, Ultrabook に続いて、デスクトップでも新たなカテゴリと見える言葉 NUC が提唱されています。(インテルの超小型 PC ベアボーンキット DC3217BY/DC3217IYE)
特徴
ベアボーンキットですのでマザーボード単体ではなく、メモリ, SSD, LAN カードを追加すればすぐにデスクトップ PC が組み立てられます。マザーボードも含めた主な特徴は
- 4インチ 平方 (101.6 × 101.6mm) の独自フォームファクタ採用マザーボード (D33217CK, D33217GKE)
- VIA Technogies の提唱する "Nano-ITX" (120 × 120mm) よりは小さく、"Pico-ITX" (100 × 72mm) より大きい
- Ivy Bridge 世代のノート PC 向け "CPU Core i3-3217U/1.80GHz" (L2 キャッシュ容量 3MB, Hyper-Threading Technology に対応するデュアルコア/4 スレッド) を搭載
- チップセットは "Intel QS77 Express" で PC3-1600 対応の 2 基の SO-DIMM スロット (メインメモリ 最大 16GB)
- 拡張スロットは PCI Express Mini Card × 2
- Serial ATA ポートがないため、ストレージは Mini SATA (mSATA) 型 SSD が必要
- 電源は AC アダプタ
で、VESA マウント対応により、ディスプレイの背面に取り付けが可能です。VESA マウント対応 Intel 純正ベアボーンキット)
今時は mSATA 256GB SSD が 2 万円前後で登場しているので、ネットワーク・サーバエンジニアの開発マシンとしても十分に耐えうると見えます。
サーバ用途では ?
19 インチラックにどれだけ収容出来るかをすぐに考えてしまうのは、半ば職業病です。
- ラックは W 483mm x D 1,000mm x H 44.46mm
- キットは W 116.6mm x D 112mm x H 39mm
1U に収まる高さがポイント高いですね。横 4 台 x 縦 8 台で物理的には 1U で 32 台設置可能です。これはすごい。
もちろん障害時の取り外しや電源の取り回しでここまで設置出来ませんが、半分の 16 台でクラスタリングしたストレージシステムを作ってみる等。
それでも 1U で 2TB 近い SSD のストレージが準備出来そうです。RAID の様に 1 台壊れても他の機器と協調してデータを確保出来る仕組みがあれば十分サービスレベル。それは独自実装するしかないかな。