Drive Network の メールゲートウェイ 構成図 には、FallbackMX (Gateway4) という役割を持つサーバが存在します。
メールの再送
構成図では、Gateway3 がインターネット向けのメール配送を集中して受け持ちます。この際、配送先の MX レコードを検索して配送先ホストを確認しますが、
- 一時的に MX レコードが検索出来ない場合
- 配送先ホストに転送出来ない場合 (タイムアウト・メールボックスが満杯・コネクションエラー等)
一時的な配送エラーと判断した場合には、サーバ内の queue に残して再送を試みます。
If specified, the fallbackhost acts like a very low priority MX on every host. MX records will be looked up for this host, unless the name is surrounded by square brackets. This is intended to be used by sites with poor network connectivity. Messages which are undeliverable due to temporary address failures (e.g., DNS failure) also go to the FallbackMX host.
(Set Option)
ところが、この再送は queue に溜まるメールの数が増えればリニアに負荷が増します。再送するタイミング (10 分毎等) とも関係しますが、正常に配送出来るメールも次々と受信し続けますからそれらも同時に捌かなければなりません。
FallbackMX とは
一時的に配送出来ずに queue に落した (Fallback した) メールのみ再送専用ホストに集めておき、Gateway3 では正常に配送出来るメールに専念、Gateway4 は再送に専念する役割分担により、パフォーマンスを向上させることが出来ます。
すぐに配送出来ない状況は、自ネットワークが原因ではなく、配送先のネットワーク・サーバに起因するため、頻繁に再送する必要はありません。
Gateway0, Gateway1 で送信ドメイン認証とウイルスチェックの処理を分散していますが、同様の処置で、処理目的やタイミングが異なる用途は極力分散することで、障害時の切り分け速度の向上にも寄与することが可能です。