Becky! では "スレッド表示" している場合、メールの見出しを右クリック -> スレッドツールで親メールに該当のメールを子どもとしてひも付ける機能があります。
Gmail は多少仕組みが違いますが、通常スレッド表示はメールヘッダ内の In-Reply-To フィールドの値を元にすることでツリー表示を描画します。
References フィールドは ? と疑問があるかもしれませんが、それぞれのメールソフトがどのフィールドを参照してツリー表示しているかは、各ソフトの実装に委ねられていて外からはうかがえません。
現在は内部向けですが、"Mail Archive Search Index (通称 iMA)" というメーリングリストアーカイブ + 検索機能を持つツールを 100% オリジナルで開発しています。
このツールの開発時に、様々なメールソフトの In-Reply-To, References フィールドの値の持ち方を見たところ、
- In-Reply-To を付加しないメールソフト
- References を付加しないメールソフト
- References で複数値を持つ場合と持たない場合
と揺れがあります。
メールでのやりとりの中で、こちらの意図に反して "スレッドを切って送られる" 場合は、進捗管理しやすい様にスレッドを再現出来る様、受信したメールに細工する場合があります。
"どうしてこのメールに返信で回答してくるの ?" と感じる程 Subject 以外は中身が別のメールを親としている場合も同様です。
"スレッドを切って送られる" 場合 (== 新規作成) は、以下の手順で修正します。
- 子どもとするメールのメールヘッダ内に In-Reply-To フィールドを追加。
- In-Reply-To フィールドの値は、親メールとするメールの Message-id フィールドの値を < > が付いたまま登録。
返信では送られているものの、親メールを変更したい場合は、子どもとするメールのメールヘッダ内の In-Reply-To, References フィールドを値ごとすべて削除して上記の手順で修正します。
Mew の場合は summary 更新が必要ですが、たったこの 2 手で再現出来ます。1 メール 1 ファイルの保存形式なので、この様な時にもとても操作がしやすく助かっています。
iMA でもアーカイブ専用のアカウントが受信した場合は 1 メール 1 ファイル (MH 形式) で保存しているので、同様に修正することでスレッドを再構築しています。