サービス向上を勘違いしているマクドナルド (Part 2) の続きです。
クォーターパウンダー BLT
2013/06 末から、マクドナルドの店頭でクォーターパウンダーの期間限定品が始まった POP を見掛けました。
"Big America" の様な高単価シリーズなのかなとは思いつつも、ハバネロトマトはともかく BLT の方は試してみようと思いオーダーしました。
値段をまったく気にしないで入って、合計金額を伝えられて本当に驚きました。バリューセットで 800 円を超えているのです。(840 円でした)
どうしたんだ ? マック。
という思いがまず第一。店内看板メニューにも確かに単品で 500 円を超えていました。
さすがに、やっぱり辞めますと言いそうになりましたが、1 回であればまぁ良いかといただくことにしました。
味の程はそれなりに良いですが、"400 円超えてはいけませんね、これ" が素直な感想でした。
そしてやっぱり気になるのはマックフライポテトの量の少なさ。気になっている方はいる様で、何回か買って重さを計っているページも見掛けました。
もし私がクルーで仕事をしていた時と M サイズの紙パックの大きさが変わっていなければ、明らかに量を減らしています。完成品としては量が少なく感じます。
マクドナルド (ビッグブレックファスト) に続いて残念な結果となりました。
単に単価を上げた話題作り ?
口コミでは、"勘違い" と感じている方が相応にいる様に見受けられます。これだけ高ければモスバーガーに行きます等。
これは他山の石と見習うことの出来る事例です。おそらく吉野家や松屋が期間限定で高級路線な牛焼肉メニューを出しても、それほど売上に貢献しないであろうことと似ていると思います。
良かれ悪しかれ、一度付いたブランドイメージはそう簡単には崩せないという良い例でしょう。
売上あるいは粗利益確保のために、なりふりかまわず新製品やサービスを投入する様に発破を掛けられる状況はどの企業にもあるでしょうが、ブランドイメージを超えた製品やサービスは受け入れられるには時間が掛かるか、相応の啓蒙活動 (広報活動) が必要です。
別ブランドで既存ブランドと並列する場合も考えられますが、開発・運用工数は結局 2 倍近くなりますし、場合によってはそれ以上に膨れることもあります。
おそらく今回の高単価商品も、過去のこのシリーズで挙げたサービス品質の向上と啓蒙がもう少し進んでいればまた違った捉え方をされたでしょう。
個人的な直観ですが、経営者が数字だけを見て品物を組み立ててリリースしただけに感じ、顧客に "シーン" を提供したり、商品に対する愛情が伝わってこないのです。
マクドナルドには、マクドナルドならではの商品やサービス開発が出来るはずと信じて今後を期待します。
- サービス向上を勘違いしているマクドナルド (Part 1)
- サービス向上を勘違いしているマクドナルド (Part 2)
- サービス向上を勘違いしているマクドナルド (Part 3)