DKIM とは DomainKeys Identified Mail の略で 送信ドメイン認証 の技術の 1 つです。
Drive Network では、dkim-milter のバージョンが 0.5 の頃から正式にサービスインして来ました。(SPF, Sender/ID も同時対応。現在の最新バージョンは 2.8) 国内では 1, 2 位を争う速さだと記憶しています。
サービス事業者には、"技術が枯れて" からようやく採用する場合も多く見受けられますが、時には先進的な機能も意欲的に取り組むべき時があると考えています。送信ドメイン認証はその対象と考えました。
- 迷惑メール軽減・撲滅の一翼を担いうる技術であることから、
- Drive Network の基本理念の 1 つである "お客様のビジネスの支援" にもマッチし、
- Drive Network のこだわり (STARTTLS) 同様、他組織へ転送する際の最低限のマナーとして積極的に取り組むべきと判断した。
もちろん、技術者として新しいことに取り組むことは、克己心と好奇心を満たしてくれます。
するべきこととしたいことが見事にマッチした時が一番仕事で威力を発揮出来る時でしょう。導入した当初はドキュメントもほぼなく、マルチドメインへの対応方法は C で書かれたソースを読まないと見えて来ませんでした。
小規模なメールサーバではなく、中・大規模に相当するメールゲートウェイへの機能実装ですから、安易な稼働見通しでは多くのお客様に迷惑が掛かります。
基礎検証と適用から安定稼働が見て取れるまでは安心出来ませんが、一区切り着いたと確信出来る時が達成感と充足感を味わえました。
STARTTLS 同様まだ普及も進んでいませんが、改めて見直され、緩やかに適用し始めた大手企業も見えてきました。
SMTP, POP を使った既存のメールシステムは、インターネット上のメッセージングサービスとして、まだ今後も継続利用されるでしょうから、より多くの組織に対応してもらう働き掛けをしようとも考え始めています。